最近、ベテランの歌手や役者で、若い時分、たばこや酒がトレードマークだったような方々が、よく芸能報道で咽頭癌にかかったというニュースを聞きます。
報道では咽頭癌と一言で語っていますが、実際の咽頭癌には、大きく分けて三つの種類があります。
咽頭は、上咽頭、中咽頭、下咽頭の3つに分かれ、それぞれ癌にかかる場所で、上咽頭癌、中咽頭癌、下咽頭癌の3つに別れ、原因や症状も多少異なります。
鼻の奥の方から、扁桃腺の上の辺り、感覚的には口と鼻の間にできる上咽頭癌は、主にたばこが原因のものが多く、鼻炎症や蓄膿症などの人がかかりやすい癌です。口と鼻の間に蓄積した鼻汁や膿にニコチンやタールが常駐しやすいからです。
上咽頭癌の症状は、鼻つまりや鼻血、血痰が初期症状で耳管にちかいことから耳が聞き取りにくくなります。症状は上咽頭炎や耳管閉塞症に似ているので、判断しにくいですが、鼻からの内視鏡にて確認できる部位です。
扁桃腺から呼吸器の気道にかけてにできる中咽頭癌は、喫煙によるものもありますが、激辛の香辛料を好んだり、大声を出した後に飲酒特にバーボンなど刺激の強いものを飲んだりするとなりやすいといわれています。おそらくは芸能人でよくなるのはこの中咽頭癌ではないかと思われます。また香辛料を好む東南アジアでかかる人の多い癌です。また、粉塵作業が多いひともかかりやすいといわれています。
中咽頭癌の症状は食べたときに詰まったような感じがして、やがては扁桃腺がはれ上がり、口から後頭部にかけて激痛が走るようになります。
目視診断でもわかる場合もありますが、内視鏡による確実な発見ができます。
喉の下のほう、イメージとしては舌の付け根から、口呼吸したときの通り道辺りになるのが下咽頭癌で、食べ物が原因の場合が多く、その症状は喉から胸上部にかけて、あるいは耳の下辺りの違和感や鈍痛から始まります。箇所によっては食道がんと誤診しやすく、目視ではやや発見が難しい部位で、内視鏡とレントゲンを組み合わせて発見します。最近はどこの耳鼻科でもこれらの医療器材を装備しているので、それぞれの部位の癌の発見はできます。